◆4 校長室から

  • 2017年12月11日(月)

    全校朝礼講話(校訓について)

    二学期も残すところ二週間となった。世間でも師走の慌ただしさ,年末年始に向けての軽佻浮薄な雰囲気があるが,それぞれ締めくくりの意識をしっかりもって過ごしてほしい。
      さて,○年○組の委員長に聞く。校門入ってすぐの建物を何というか。
    そう,和親館という。今朝は,デジャブな話になるが,校訓のことを話したい。何故話すのか。君たちも知っている通り,学校生活の自己評価をしてもらっている。その中で君たちの評価が低かったものの一つが「校訓を知っていてそれに向かって努力する」だった。意外な結果だったので,少しまつわる話をしたい。校訓の「和親・協同・自治・奉仕」は,非常にユニークだ。県内の高校の校訓を調べたことが以前あるが,自主とか自律(二種類ある)友愛などといった表現が多かった気がする。この校訓を定めた人も和親館前にある銅像の一人龍野定一先生である。先生は大正13年に若干36歳の若さで本校校長に着任され,6年半の間校長を務めている。この人の前職は隣保館といい,社会更正施設であることから推測できる通り,その当時の大島中学校は,混乱して廃校の危機にある状況であった。資料を見ると,生徒のストライキや,傷害事件,などひどい状況であった。それを立て直したのが,この龍野校長である。
    大正13年9月の講話から (校長在職は 大正13年8月~昭和6年2月)
    まず「和親」諸子に望むところのものは常に仲よくせよということである。和親の二字を忘れないことである。全校の生徒が一体となって仲よく暮らしてくれることが第一である。 次に「協同」 ともに力を合わせて,助け合って仕事をすること。皆の者が相和し親しくなると人は必ず協力するに至るものである。兄弟でも友人でも仲のよい者の助力加勢は頼まれなくてもせずには居られぬものである。
    そして,「自治」つまり,自分で自分のことを処置する。人よく相和し相親しんで真の協同の精神に生きると,必ず自治の生活に入るものである。常に助け合った兄弟や友人は,必ず出来るだけ自ら事を処して他の助力をまたないものである。和親は協同を生み,協同は自治を生む。そして,最後に「奉仕」自分のことが自分でできるようになれば,その生活に自らにして幾多の余力余裕が生まれてくる。この余力余裕を誰の為というでもなく,また頼まれてするというのでもなく,自然と皆の為に図り公共の為に尽くす心がわいてくる。それが奉仕である。
    人よく和親ならば自ら協同,よく協同して得て初めて自治,自治にしてよく奉仕に至ることが出来るものである。
    我が校訓は 一人の青年として「自主・自立」の心構えとその過程を表したものだと考えられる。人間としての成長を,分かり易く説いたものだ。
    学校生活の中で,まず 「仲良くしているか」そして,「助け合って仕事をしているか」「自分のことは,自分でできるようになっているか」「他の人のために,社会のために働こうとする意思が出てきているか」そんなことを考えて,高校生活を送っていれば,校訓に向かって生活していることになる。
    終業式の日のLHRで二回目の自己評価をしてもらうが,外にも見直すべき点は多くあると思う。校訓の精神も踏まえながら,再度自分たちの生活を振り返り,次に繋いでくれることを期待する。

  • 2017年11月06日(月)

    全校朝礼講話(多様性の優位性)

    11月の訪れで,さすがに奄美でもすっかり秋めいている。
      ○○の秋という表現が多くある通り,いろんなことをするのに適した季節になっていると思う。今朝は,この後,九州大会に出場する空手部の壮行会を行うが,部活動に励む皆さんの代表としても精一杯力を発揮してもらえたらと思う。全国大会への切符も期待しながら,実りの秋の収穫を応援したいと思う。
    空手部に限らず,様々な場面での大高生の活動を思うときに,共通して感じることがある。それは,「生物多様性の優位性」ということだ。先週末の弁論大会でも,多くの異なる意見が発表された。仲間を大切にしたい思い,悔い無き人生への取り組み,自分の夢への決意など,それぞれに自分の経験や思いを踏まえての立派な発表だったと思うが,異なる様々な意見・活動を目にすることが,より人としての幅を広げさせることにつながることは言うまでもない。必要な事は,それをどう理解して,自分の中に取り入れ,実践していくかということである。今の時期の大高の夕べを受験体験記で紹介したことがある。様々な部活動の喧噪や,静寂の空間での黙学,個別指導での面接・小論への取り組みなど,様々な熱心な取り組みが見られる。目的は多様である。参加している各人も多様である。だからこそ,単一的な取り組みだけでは無いプラスαがあるのではないかと紹介した。「多様だからの優位性」とはまさにそういうことだと思う。
    異なる立場に目を向け,理解することが,様々な問題への対応にもつながる。先の弁論でもあった仲間,感謝,平和,健康などいずれにもつながることだと思う。同時に,多様性の優位性を発揮させる上で大切でかつ君たちにはここまでの生育である程度身についている「社会的動物性」も忘れないでほしい。「結」の心である。理解し協同して自らの生活を律し,世のために尽くしていく,まさに校訓の精神にもつながることである。互いにプラスになる刺激を与え,より高次の目標を目指していってほしいし,そして最も大切なのはそれが行動にきちんとつながることである。知行合一の実践で,更に人間磨きに励んでほしい。多くの諸君の実りの秋を期待する。

  • 2017年10月23日(月)

    全校朝礼講話(主体的,能動的な意識)

    おはようございます。全校朝礼の度に表彰が出来る有り難さがあるが,県大会での優勝や,九州大会での入賞など,高いレベルで成果を上げた皆さんの栄誉を讃えたい。また,心配した台風も,大きな影響はなくほっとしているが,早朝から自主的に落ち葉などの掃除をしてくれている部活動の皆さんの姿を見かけて,進路指導部が常に口にしている「時を守り,場を清め,礼を正す」の実践に感謝したい。
      世間的には,今朝は選挙の話題でもちきりだが,これに関連して一つだけ紹介しておきたい。それは,今回の選挙ではなく,昨年初めて18歳選挙権下でのことで,最近,奄美市選挙管理委員会の方から聞いた話である。その方がある投票所で,本校の制服を着た女生徒が,お祖母さん・お母さんと投票に来て,三世代一緒に投票に来れることは今後無いのだからと,記念写真を撮っている姿に感動したという話である。君たちのほとんどは,卒業後一旦は島を離れる,だからこそ,権利の行使を家族で行えたというのを大切に感じての姿に感心したというのである。実際に,選挙権の行使には注意すべき点もあるが,主権者として参加する意識は忘れてはならないと思う。無関心層の増加を案じて,棄権者の選挙権を剥奪し,気がついたら自分たちの意向は全く反映されない社会になっていたというような現代の寓話もあるようだが,主体的な意識で,物事を考え行動するということは,選挙に限らず,今後も意識し続けてほしいと思う。
     もう一つ,今週1,2年生に予定されているNPSの講座について。STや大高未来塾と共に,君たちの進路学習の上で重要な機会だと思う。今年も,九州大学など18の大学から20人の先生方に来て講座を開いていただく。実際に合格した先輩達の体験談の中にもこれらで受けた刺激を活かしてというものがいくつか見られる。希望者数の偏りが少し気になるが,同じように与えられた機会をどう有効に活かせるかは,皆さん次第であると思うので,目先の興味関心からもう一段ステップアップする機会にしてほしいと思う。

     二学期も半ばが過ぎ,年度も半分以上過ぎる時期になるが,それぞれの「抱負」を再度認識してほしい。そして,行事に限らず,学校生活全般に対して,受け身でない,能動的な関わりを期待したい。そうすることで,それぞれの後半の大高生活の更なる充実を願っている。

  • 2017年10月02日(月)

    全校朝礼講話

    おはようございます。先程の各部への表彰で,8つの部が優勝旗を持ってきてくれた。また,北村さんは県1位という素晴らしい成績も修めてくれた。健闘したそれぞれの部の栄誉をたたえると共に,悔しい思いをした部も含めて,更にステップアップした県大会等での活躍を期待したい。
    今日は,主に三年生に向けての話になるが,一二年生も必ず通る二つのことについて話したい。一つは,今週木曜日予定されているセンター前百日集会に関連して。当日参加できないが,三年生諸君は,いよいよだという気持ちであろう。オプティミズム(楽観主義)とペシミズム(悲観主義)の例えではないが,100日もあると考えるか,100日しかないと考えるか,取り組み方も違ってこよう。共通して言えるのは,地に足を付けた諦めない取り組みを続けてほしいということである。必死に取り組み続けて,成果が出始めるのは3ヶ月はかかるとよく言われる。既に成果が出始めている諸君はいいが,そうではないという諸君もぎりぎり間に合う時期である。いずれにせよ,自分の「抱負」をしっかり見つめ直し志を磨き上げる取り組みを続けていってほしいと思う。先程の部活動にも言える話だが,「学問に王道なし」と言われる所以を感じながら頑張ってほしいと思う。
      もう一つ。時間がないので,簡単に述べるが,遠くて近い政治の話。世間では衆議院の解散総選挙が盛んに報道され,具体的な候補も含めて,マスコミを賑わしている。三年生には,以前18歳選挙権の話をしたことがあるが,実際に18歳になり有権者となった諸君は当事者となったわけで,再度,主権者としての自覚ある行動をお願いしたい。以前話したことと重なるが,国民の権利の行使時期が早められたことは,社会と自分との関わりを考えられる好機だととらえ,主体的に考え行動してほしい。と同時に,法の対象者になることから生じる義務もしっかり理解して,間違っても違法行為等で後悔することのないように注意してほしい。三年生には,配布した資料集「私たちが拓く日本の未来」を時間を見て目を通し,参考にしておいてほしい。一二年生には,今後学習する機会を設ける予定だが,当然自分たちにもやってくるものとして考えてもらいたい。
    いずれも,必ずやってくる二つのことについて話した。いつも言っているが,いずれも各人の,主体的な知行合一を期待する。

  • 2017年08月28日(月)

    二学期開始式式辞

    おはようございます。

      長期の夏休みが終了し,本日から第2学期がスタートする。先週から課外も始まっており,体育祭直前の週で慌ただしい中での開始だが,気持ちを新たに,節目の日として意識してほしい。

    一学期終業式でも話したが,夏休み中も様々な活動の場があり,日頃とは異なる体験を重ねられた諸君もいただろう。また,台風の際に,久しぶりに自然の驚異を感じた諸君もいただろう。幸い大きな被害はなかったようだが,部活動で登校していた生徒に協力してもらい後片付けに取り組んでもらった。改めて感謝したい。夏の活動の中で,この後表彰もするが,一年生の積君が,県ビブリオバトル大会で優勝し,1月の全国大会出場を決めた。二年連続して本校代表が準優勝していただけに,価値ある優勝だったと思う。大会の直前まで練習に当たっており,努力は実ることを実証してくれたと思う。外にも,様々な成果や,経験があったのだろうが,新学期を迎えるにあたり,この夏のニュースの中で個人的に印象に残ったことを一つ紹介したい。

      それは,白人至上主義者とその批判者の衝突に対するトランプ大統領の姿勢に批判がある一方で,オバマ前大統領のツィッター投稿に史上最多の「いいね」がついたというニュースだ。中身は,南アフリカの故マンデラ大統領の自伝を引用して「肌の色や出自,信仰を理由に生まれながらに他人を憎む人はいない」としたもので,「人は憎むことを学ぶ。憎むことを学べるなら愛することも教われる」と続けている。これは,我々の考え方に大きな示唆を与える言葉だと思う。人権や差別ということだけではなく,我々の思考パターンは学ぶことから形成されるということは改めて言うまでもない。君たちの中で,自分の現在の考え方というのは,自分の個性から自然発生すると考える者がいたら大きな間違いである。言葉にしても,行動様式にしても,生まれたときからの集積で現在の君たちがあるということ。もっと言えば,将来像も,自分の周囲から学んで創られてきているということで,周囲がどこまで広がっているかの個人差も大きいということである。白人至上主義の周囲の中で,その枠を超えて見ることをしないと,憎しみの再生産を繰り返すだけだということを,直接的にはオバマ前大統領は言いたかったのかも知れない。ただ私には,広く学ぶことの重要性を強く感じさせられたニュースだった。

    学ぶことの先には生き方がある。生き方について,哲学者森信三の表現に次のようなものがある。「人は生まれ落ちた瞬間に全員が天から封書をもらって来ている。その封書を開けたら,あなたはこういう生き方をしなさいと書いてあるそうだ。しかし,残念なことに,多くの人がせっかく天からもらった,それぞれの封書に気づかず,一回も開けないまま人生を過ごしている」
    皆さんの生き方はどうあるべきなのか,封書の存在を意識してみようとするか,よく考えてほしい。今年度取り組むべきこととして上げた,「自律」「不屈」「抱負」についてもそのことと結びつけて,あるべき姿を考えてほしいと思う。

    さて,新しくスタートする2学期は,一週間後の体育祭で始まる。「日本一の体育祭」と評する人もいる。必死で取り組んでいる姿を見るからこそ,そのような評価をしてくれるのだろうが,当日の,大高生らしい溌剌とした演技や競技を期待する。同時に,2学期は,すべての学期のなかで最も長い時間がある。ものごとを完成させていくに最適な学期だ。それぞれが為すべきことを考え,粘り強くそれに取り組んで貰いたい。1・2年生には,様々な機会を捉えて,主体性を磨き,視野を広げてほしい。そのためにも,様々な学び,能動的な学びを勧める。
      3年生は,この夏は,今までの夏とは違うとの認識で過ごした自分がここにいるはずと思う。受験生として今まで以上の努力をし,この学期に受験を迎える諸君もいるだろうし,まだまだこれからと考える諸君もいるだろう。悔いのない結果を残すために,大いに奮励して欲しいと思う。
    この2学期の諸君の勉学・部活動等への健闘を大いに期待する。

  • 2017年07月20日(木)

    一学期終業式 式辞

    一学期の最終日ということで,大掃除で爽やかな汗をかき,先日のクラスマッチや新生徒会の役員認証,更にジェイコブ先生とのお別れと,節目の一日が慌ただしく過ぎている。この後,各クラスでも今学期のまとめをすると思うが,それぞれが個人としてもしっかり総括してほしいと思う。学校全体として「創る伝統・大高生になる営み」の1/3が過ぎる。上手くいっているのか,課題が残るのかは,二学期更には学年末を待たなければ評価は出来ないと思うが,途中経過としては,順調にスタートしていると思っている。登校状態がこれまでと比べ,良くなって,7時30分ぎりぎりの登校がほとんどいない状況やいつ通っても埃が落ちていない階段など清掃が良くなされている状況もある。部活動でも,様々な部が活躍してくれ,力をもらえたとも思う。
    一方で,年度当初に掲げた「自律」「不屈」「抱負」という点について,それぞれで,確認してほしい。実は,順番を変えて言えば,芯になるべきは「抱負」であり,その部分が不安定である限りは,1学期の反省も出来ない。具体で無くとも,具体を求めて,自分を高める取り組みがなされていれば,抱負を持った活動だといえる。ただ,よりモチベーションを高めるには,具体があった方が望ましい。「抱負」を具体化する一助になるこの夏のイベントを紹介する。二年前から本校で行われているが,「オックスフォード×奄美」がそれである。本校生とオックスフォード大の日本語専攻の院生とが意見交換を行うもので,特筆すべきは,オックスフォードの方々の国籍。実に多岐に富んでおり,二年前参観したときには,英国以外に南アフリカやポーランド,リトアニアの若者がいた。今年も,イギリス以外にオランダ,インド,韓国などの人が来る。国際関係を学びたい,海外へ活躍の場をという人はもちろん,国際的な視点で奄美のことを語る会なので,地域への貢献を考えている人にも最適なイベントだと思う。多くの諸君の参加を呼びかけたい。同様に,現役の関東・関西の大学生が島キャンとして離島で二週間程度生活する中で,本校生と意見交換する会も8月下旬に予定されている。どちらもまだ参加希望は間に合うそうなので,どしどし参加してほしい。この夏にオープンキャンパスの参加予定の諸君も,多くいた。形はいろいろだが,視野を広げ,抱負を抱けるそんな夏にしてほしいと思う。
    「抱負」を実現するための方法としての「自律」心構えとしての「不屈」についてはどうだったろうか。自立ではなく自律としたのは,本校の伝統を踏まえてである。それは仲間の力であり,それを象徴的に表しているのが校訓である。先日ある文章を読んで,なるほどと感心した。関東のある高校を紹介した文章で,その高校は本校と同じく,より高い次元での文武両道を目指しているとあり,例えば,部活動の工夫のために朝・放課後・昼休みを使っての活動が多く,そのため端境の少ない時間も学習に有効活用しているという。また,複数の部活動が全国レベルで活躍しているため,「○○部はすごい。○○部は頑張っている」と尊敬し合う様子も自然に見られるという。感心した部分というのは,個の力をチームの力に変えるという部分だ。例えば,野球部にすごい投手が一人いても勝てない。しかし,その投手が打撃投手を務め,すごい投手が打てるチームになれば,勝利が近づく。学習においても同じで,多様な個性の集団の中で,より高次の切磋琢磨ができれば全体の力は向上する,といったものだった。誤解しないように言いたいが,チームに合わせるのは,高次の者が下げるということではない。君たちが勝負する全国のレベルを意識して,より向上を目指すということだ。そのためには,不屈の心構えが必要であり,自分の行動様式がきちんと出来る自律が必要ということだ。
    以前も話したが,君たちにもお願いしている自己評価の結果,毎年課題になっている自宅での学習習慣も含めて,しっかり見直してほしいと思う。今学期の成績面で満足している諸君には,満足の質を問いたい。全国を常に意識してほしい。
      実は,一学期は,かなり動的な学期である。文化祭や全校生徒でのクラスマッチ,最後の高校総体など,慌ただしく過ごして来たと思うが,時間のとれる夏だからこそ,立ち止まり振り返ることもしてほしい。

    明後日,年に一回の安陵会総会がある。毎年,数百名単位で名瀬に集まられるが,今学期既に5カ所ほど全国各地で安陵会が開かれ,関東や鹿児島では今春卒業した先輩も10人以上参加してくれた。この熱い同窓会の存在も,本校の特長の一つである。またこの夏も,一人の先輩の援助で海外研修に二年生一人,一年生一人が出かける。4回目になる研修で,ご厚意には感謝しきれない思いがあるが,我々が出来るのは,それぞれが生き様で今後に恩を返していくことだとも思う。
      また,今年度新たにJICAの短期研修に一年生4人が参加する。先程の例ではないが視野を広げる貴重な経験にしてほしい。

    一方で,大高の夏は体育祭を控えているから忙しいという諸君もいると思う。悔い無きよう精一杯取り組んだらいい。ただし,応援団の練習があるから,何もできなかったとだけは言わないように。百足の練習は頑張ったけど,疲れて何もできなかったと言わないように。

    一学期のまとめとして,外にも言うべきことは沢山あった気がするが,いずれにせよ途中経過である。現状肯定に立つか,現状否定に立つかはそれぞれだが,先程から述べているとおり,広い視野で,より自分とって厳しい尺度で,二学期からの成長に繋がる夏の過ごし方を期待したい。

    奄美の夏は暑い。しかし,気温を見る限り,全国ではもっと酷暑の所もある。炎天下で目的に向かって頑張っている高校生も多い。負けるな,大高生。

  • 2017年06月26日(月)

    全校朝礼講話〔よき集団,よき伝統〕

    おはようございます。この土日学校に用事で来てみると,こんなに静かな大高もあるのかなと思う様子だった。期末考査直前で,部活動もなく各自学習に取り組んでいたのだろうと思う。今年度は,進路指導部が部活動や学校行事と家庭学習のバランスについて,キャンペーンを張るなどの工夫をしてくれているが,直前まで努めてほしいと思う。
      学習は,必要に迫られ当然取り組んでいるものとして,今朝は6月に話を聞いた中で特に印象に残っていることを一つ紹介しようと思う。それは,教育実習生との話の中で言われたことで,挨拶についてだった。実習生の先輩はせいぜい皆さんとは5歳前後しか違わない。その中で,自分たちが高校生の頃と何か変わったところは無いか聞いた中で出てきたものが,挨拶だった。人は,概して自分たちの頃を美化しがちだが,当然それは差し引いての話としても考えさせられるものだった。私自身,今年度になって挨拶のことで感じたのは,4月の頃,教室を見て回る中で,一年生はまだ挨拶できてないよねという感じで,ただそれは,三年かけて大高生になる過程で身につくのだろうと思っていた。ただ実習生諸君は,自然と身につくのではなく,先輩がきちんと教えないと,身につかないのではと心配し,自分たちがきちんと言ってこなかったからかもと心配していた。リスペクトするという表現もあるが,畏敬するという表現もある。単純な縦社会を肯定しようという気は無いが,伝統の力の良い面でもあると思う。徒然草の表現ではないが,何事にも先達はあらまほしきものであり,自身がよき先達になるべき意識というのは自身を伸ばせてくれるものでもあると考える。挨拶だけでなく,例えば靴をきちんと並べておくなどの様々な場面での行動が,自然と出来るようになることを期待したい。あわせて,そういった集団になるべく,その中で自分の果たすべき役割にも考えを巡らせてほしい。
    今朝は,よき集団,伝統について話をした。その中で,生かせる諸君の今後を期待する。

  • 2017年06月06日(火)

    全校朝礼講話(文化祭への取り組み,学ぶことと考えること)

    H29.6.5全体朝礼講話
    おはようございます。今朝は,時間があるということで,少し長めに話します。大きく二つのことを話します。まずは一週間後に迫った文化祭。今週はその準備に皆さんの集中力を発揮してくれる週になるのだろうと思う。残り時間を考えると厳しいところもあるかと思うが,安陵魂の発揮しどころだと思う。関連して,常々思っていることに,学校の持つ役割がある。集団の特性を分類した有名な説に,テンニースという社会学者が唱えた,ゲマインシャフトとゲゼルシャフトという分類がある。簡単に言えば,人の集団には二種類あって,家族などの愛情集団と会社などの利益集団があるという考え方だ。では学校は,どちらなのか。仲良く人のつながりを学ぶのが主なら前者,学問を修める目的を重視するなら後者ということになるが,どちらが中心であるべきなのか。私は,二者択一には答えはないと思う。それぞれの側面を重視することで,それぞれが補完しながら機能して,共に目的に近づくべきだと考える。文化祭に一生懸命取り組むこと,協力・工夫すること,その後の成就感や反省も含めて,そのことが学問を修めることにつながるべきだと思う。今まさに佳境を迎えている三年生にとって最後のインターハイ予選も同様だと思う。そのこと自体の目的に向かうことで,他のことの充実を図るということ,また,先生方から十分指導されていると思うがその側面側面での切り替えをしっかりしていくことを私からも,再度お願いしたい。
      もう一つも意識の面での話。知ることと考えることの差異を意識しているだろうかという話。先週,中高連絡会があって,中学校の先生方が来校した。君たちの様子も気にかけていたが,質問の中でやはり意識しているのだなと思ったのが,大学入試制度の変革についての質問だった。現在の中三からセンター試験が変わるなどの大変革があることからだろうが,象徴的に言われるのが,センター試験での記述問題の導入である。これは,まさに,これまでの知識・技能から,思考・判断・表現力,主体的に関われる力を問おうとしている。全員立ってほしい。今日の4時頃どこで何をしているか,分かった人は座ってほしい。立っている人は周りの人と話してみて。正解は,この後係の先生からある。こういった授業形態をよく見かけるが,動きがあるからアクティブラーニングではなく,受け身一辺倒だったのが,能動的に変わるからアクティブだ。極論では,形態は,講義式でも,脳が活性化していれば,アクティブである。もっと言うと,求められる力が,知識だけでなく,どう判断しどう使うかに移っていくということだ。先程の「考える」ということはそういうことである。象徴的な例を一つ。AI(人工知能)の発展で,ロボットが大学合格を目指す取り組みがあったが,東大受験は無理として見直された。最も対応できたのは世界史だったそうだが,このことが,知識パターンの集積以外の力が求められていることの象徴的な例かも知れない。AIが「解無し」とする問いに対応する力が皆さんには求められていくということだろう。将来,AIに負けない人としての力を身につけていくということだろう。同時に忘れてはならないのは,そのための基礎となる知識の部分も定着させての話だということ。授業で能動化しても,定着させる基礎的な活動を忘れてはならないということだ。
    文化祭の取り組み,総体への取り組み,いずれにも表現を変えれば当てはまる話だと思う。「主体的な態度で,思考力・判断力・表現力を磨いていく,そのための知識・技能もしっかり身につけて。」今言われている学力とは,簡単に言えばそういうことになる。
    それぞれの凜とした姿で,文化祭での活躍も含めて,諸君の今後を期待する。

  • 2017年05月22日(月)

    5月22日全校朝礼講話

    おはようございます。今年度最初の中間考査も終え,それぞれ今週返される答案に一喜一憂することになります。何事も大切なのは振り返りです。単に結果を受け止めるのではなく,次に繋がる振り返りを実践に反映させて下さい。
      今朝は,教育実習生の紹介もあり,君たちの先輩がここに並んでいます。そこで,あえて職業について話をしたいと思います。私自身教師の道を選んでここにいるのですが,教育相談等での進路意識を先生方からお聞きすると,当然ですが,まだ漠然としている諸君が多いと思います。あるいは,現実とはやや乖離しているという諸君もいると思います。私は,そのこと自体は悪いとは思いません。大切なのは,そういったことを,成長する自分に合わせて柔軟に検討することだと思います。
    教師になりたい諸君もこの中には結構います。先生方も,大高OBが複数いますから,何年後かには,後輩たちに夢を語れる諸君もいるかもしれません。しかし,その前にそびえるハードルの高さは知っておく必要があります。例えば,鹿児島県の公立高校の教師になるとしたら,まずは免許の取れる大学等に行く必要があります。その過程で教育実習もありますが,所定の単位が取れれば卒業と同時に免許は取得出来ます。その後,採用試験を受ける必要があるのですが,これは決して易しいものではありません。昨年度鹿児島県の倍率は全国一高かったことが話題になりました。全校種・職種合計で10倍を超えるものですが,高校は17倍という倍率で,数学などは34倍にもなっています。言いたいのは,難しいから頑張れということではなくそのために諦めずに努力してきた人がほとんどだということです。以前は高校の採用者の7~8割が学校で期限付きを経験していたと思います。10年以上期限付きとして頑張って採用という人も中にはいましたし,制限年齢40歳で合格という人もいました。倍率を聞いて,無理だから諦めないことが大切ということです。さらに,採用されてからの変容がもっと大切ですが,これは,入学・進学も同様ですね。その仕事に就いて,どんな貢献ができるのか,それが喜びに繋がるし,正しい勤労観にも繋がるものと思います。
    今日は,中間考査後,更に未来に思いを馳せてほしいと思い話しました。皆さんのそれぞれの諦めない姿勢を期待します。

  • 2017年05月01日(月)

    県高校総体激励会

    おはようございます。各部の代表諸君が壇上に並んでくれています。いよいよ県総体に向けて,それぞれの激励ということですが,私からは二つだけ話します。一つは,あるスポーツ選手の話ですが,いち早く次期オリンピックの出場権を獲得したある選手の言葉です。皆さんとはあまり縁の無い女子アイスホッケーの代表チームGKの藤本那々という選手がいます。海外の選手とは比べようも無く小柄でしかもGKというポジションで有りながら,世界選手権でベストGKを受賞し,北米でプロ選手として活躍している。まさに彼女の活躍が,日本チームオリンピック出場権獲得の原動力だったようですが,そんな彼女が,活躍できる秘訣に答えていました。運動能力・反応力などどれも人より劣る,その中で,「努力力」だけは人よりあったのかなと答えていました。同じコースからのシュート防御を反復して対応力を身につけていくなど基本を徹底して力を付けた彼女の言葉は,我々凡人にも,応援になる言葉だと感じました。
    一つは,以前にも話したことで,「負けに不思議の負けなし(勝ちに不思議の勝ちあり)」ということです。皆さんが,目指してきたことに対しての結果につながるこれまでの日々を信じて,力をぶつけてきて下さい。努力は裏切らないはずです。また逆に,たとえ格上相手でも,不思議の勝ちを呼び込むこともあるのではと思います。高校スポーツの魅力は,同じ高校生が戦う中で起こるそういったドラマにあるものとも考えます。

    ともかく,応援してくれる周囲への感謝を忘れずに,全ての部活動の悔いの無い健闘を期待します。